【ING東大和】人称代名詞

【ING東大和】人称代名詞

ING東大和の山下ですこんにちは。

米国国務省によると、日本語は世界の言語の中でもっとも難しい
「カテゴリー5+」に該当するとのことです。

そんな難しい言語を操れるのに英語の習得には苦労してますよね。

日本語の面白さはいくつか挙げられますが、
人称代名詞が豊富なのもその一つでしょう。
私の中で、それがパッと浮かぶ具体例が「進撃の巨人」というマンガです。

調査兵団というチームの団長であるエルヴィンの一人称は「私」です。
冷静沈着で統率力に長けた兵団の精神的支柱だった彼ですが、
とある作戦を遂行する中で、チームが絶体絶命の危機にさらされます。

そこで、自分を含めた残存兵士で特攻をしかけ活路を見出すという作戦と
自分の叶えたい夢の狭間で彼は逡巡します。
特攻するには自分が先頭に立たねば兵士たちはついてこない。
先頭に立てば死ぬ可能性が高い。
一方で、本音は真実に辿り着くという夢を叶えたい。

その揺れ動く思いを、もっとも信頼する部下であるリヴァイに吐露します。
「俺はこのまま地下室に行きたい。
 俺が今までやってこれたのもいつかこんな日が来ると思っていたからだ。
(中略)
 だがリヴァイ、見えるか俺たちの仲間が。仲間たちが俺らを見ている。~」

一人称が「俺」に変わっていることが分かります。
つまり、
自分の立場上の一人称→「私」
一個人としての一人称→「俺」
と使い分けていることが分かります。
そして、より親近感を持つ・信頼している者にのみ見せる素顔をも表しています。

この作品は海外でもものすごい人気を誇っていますが、
この細かな心理描写を英語で表現するのは極めて難しいでしょう。
日本語は心情表現をより豊かに表せる素晴らしい言語ですね。

私の普段の一人称も「私」です。
そして、生徒に教育的指導をする時、ごくまれに「俺」になることがあります。
ただし、生徒に対して親近感を持って使い分けているわけではないことも記しておきます。

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